この砲金製の区銘札は、南九州の主要な7機関区でのみ使用されたものの1枚で、ナンバープレートと同じ素材で作られていたことから磨くことで美しく輝き、見る者をひきつけていた様は、考案者のセンスの良さを感じさせる逸品でもあります。しかもこの区銘札は、九州で生え抜きの蒸気機関車に主に装着され、本州や道内から流れ着いた外様機関車にはほとんど付けられた実績がなく、いわば九州生え抜き組の勲章のようなものでした。絶対数はナンバープレートの数と比較するまでもなく少なく、貴重な逸品と言えます。しかも蒸気機関車が全廃後は、関係者がそのほとんどを所有し、出回っている数は僅かと言えるのが現状です。表面は、引退前に塗り直してありますが、側面や裏面は廃車当時のままです。ナンバープレートの横に飾れば共に引き立たせる逸品になりますし、単体でもテレビやタンスの上に飾れる大きさですから、インテリアとしても楽しめると思います。収集品整理のため出品します。